鬼滅の刃【1巻のあらすじ】
大正の時、まだ10代の主人公・竈門炭治郎は炭焼きをしながら家族を養っていた。
父を失ったために炭治郎は貴重な稼ぎ頭だ。
家は寒村にあり、貧しいながらも母と素直で可愛らしい妹弟と仲睦まじい暮らし。
炭治郎は毎日に幸せを感じていた。
冬のある日、いつもどおり炭治郎は街で炭を売り終わり帰路についていた。
馴染みの集落を通り過ぎ、我が家を目にすると炭治郎はいつもと違う雰囲気を鋭敏に感じ取る。
寒風に乗って血なまぐさい臭いが鼻を突いた。
何やら不吉なものを予感した炭治郎は母屋に駆け寄り中を見回す。
そこで見たものに炭治郎は震え上がる。
目の前の状況がまったく理解できない炭治郎だったが、寝間に横たわる妹の禰豆子(ねずこ)に息があることを確認する。
禰豆子の一命をとりとめようと炭治郎は彼女を背負い医師の元へ急ぐのだった。
いつも以上に雪道が重く感じたが、それどころではなかった。
必死に目的地に急ぐ炭治郎。
出血もしているようだし、急がなくては禰豆子の命が危ない。
禰豆子との思い出が頭をよぎる。
「絶対に助けたい!」
炭治郎の思いに任せて足を前に進ませる。
そんな時、禰豆子の目が開く。
ハッとする炭治郎だったが次の瞬間起きた出来事に目を疑った。
禰豆子が鋭い爪で襲いかかってきた。
目も怪しく光り、人間のものではなくなっていた。
必死で命を救おうとした妹に殺されようとする炭治郎。
炭治郎は禰豆子のに正気に戻るよう訴えるが、その声は彼女に届かない。
絶体絶命、禰豆子の牙が炭治郎の首筋に迫る。
間一髪のところで通りすがりの剣士に助けられた炭治郎は、その剣士の勧めで狭霧山に済む鱗滝左近次を訪ねることにする。
禰豆子を救えるかもしれないならと炭治郎は禰豆子を連れ狭霧山に向かった。
狭霧山への道中、炭治郎は化け物に襲われる。
刃物を突き刺しても死なない化け物になす術の無い炭治郎。
そこに謎の男性が現れ鬼を一刀のもとに切り伏せる。
彼こそが探し求めていた男、鱗滝左近次であった。
禰豆子は左近次に応急処置を施され、ひとまず症状は安定した。
一方、炭治郎は左近次の元で鬼殺隊と呼ばれる化け物退治組織に入ることを目指す。
なんとか左近次の弟子になることを認められた炭治郎を待っていたのは厳しい修行の日々だった。
鬼殺隊に入るには最終選別と呼ばれる試験に合格する必要があり、今の炭治郎の実力では到底その試験を通過することはできないのだ。
ある日、その日の修行を終えた炭治郎に左近次は鍛錬の終わりを告げる。
これから先は自ら試行錯誤して修行に励めと、大岩を斬る課題だけ言い残して炭治郎の元を去ってしまう。
一人残された炭治郎は来る日も来る日も大岩に挑むが、まったく歯が立たない。
本当に岩を刀で切れるのだろうか・・・・・・、悩んでいても仕方ないと炭治郎はがむしゃらに基礎体力を養う鍛錬を繰り返した。
しかし、半年山にこもって修行を続けても岩を切れる気配は無かった。
ある日、炭治郎が大岩の前で立ち尽くしていると、錆兎と真菰という兄妹が声をかけてきた。
2人は左近次の弟子で、炭治郎は2人にヒントをもらいながら修行を進める。
そして、ついに剣の威力を高める呼吸法を身に着け、大岩を斬るのに成功する。
満を持して最終選別に臨む炭治郎。
鬼が住む区域で7日間生き残るという過酷な課題を突破することを目指す。
数人の鬼を難なく処理した炭治郎は実力が付いたことを実感する。
しかし突如として現れた巨躯の鬼に愕然とする。
その鬼は何人もの受験者を喰らい続けたことで強靭な体を手に入れていたのだ。
並の剣では通用しない敵を前に炭治郎はどう戦うのか!?
【鬼滅の刃】1巻の目次
・第1話「残酷」
・第2話「見知らぬ誰か」
・第3話「必ず戻る夜明けまでには」
・第4話「炭治郎日記・前編」
・第5話「炭治郎日記・後編」
・第6話「山ほどの手が」
・第7話「亡霊」